1. HOME
  2. ブログ
  3. Meister植竹のブログ
  4. Meister植竹のブログ=Vol.6=

ブログ

Meister植竹のブログ

Meister植竹のブログ=Vol.6=

オーディオファンの皆さま。こんにちは。IDK Audioセンター長の植竹です。
植竹ブログ第6回目です。

山水電気(サンスイ・SANSUI)プリメインアンプAU-07シリーズの変遷〈前編〉

AU-07シリーズは、更なるワイドレンジ化の要求に応えるために山水電気(サンスイ・SANSUI)は「DCアンプ」の開発に着手し、AU-607/707 (1976年)が初代シリーズとして登場しました。
ブラックパネルとツマミに赤いラインという優れたデザインと高音質でAU-07シリーズはたちまち人気機種となります。
その後もサンスイは次々に新しい回路を開発します。
●ダイアモンド差動回路…AU-D607/D707/D907 (1978年)
●スーパー・フィード・フォワード回路…AU-D907F/D707F/D607F (1980年)
●Xバランス回路…AU-D907X/D707X/D607X (1984年)
ここからメインアンプは片チャンネルあたり2台(1台あたり4台)のアンプがブリッジ接続され、規模が拡大することで後期サンスイサウンドに変わっていきます。
この結果グランドノイズの影響が無くなることで、サンスイの理想は現実のものとなりました。
この回路を初めて搭載したXシリーズに至っては、907シリーズで定価が約10,000円しか上がらなかった事実は奇跡としか言いようがありません。
当時のサンスイの営業部門と開発部門との葛藤は大変なものだったと推察できますが、ここにサンスイの強いプライドを感じます。
「Xバランス回路」の登場でサンスイプリメインアンプの定番回路が出揃います。
それでは、また次回お会いしましょう。