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Meister植竹のブログ

Meister植竹のブログ=Vol.12=

オーディオファンの皆さま。こんにちは。IDK Audioセンター長の植竹です。
植竹ブログ第12回目です。

IDK Audioの標準オーバーホールについて〈後編〉

今回も前回に引き続き、IDK Audioで実施させていただく標準的なオーバーホールについて解説させていただきます。
電解コンデンサは劣化して容量が抜けていく部品ですが、弊社の調査では修理品のほとんどが、規格値下限以上のものが大半であると判明したことから、無理に交換はせず元の部品の価値を尊重して残すようにしております。
それでも回路によっては部分的に半分近く容量が抜けている箇所もあり、この場合は回路の正常動作を妨げる原因になるため交換をしています。
リレーはスピーカーの保護に使われています。
DC(直流)モレと過剰出力を検知して、出力保護リレーを作動させることでスピーカーを破損から守っています。
リレーは点接触のため接触不良になりやすい部品であることから交換を推奨しています。
ほとんどの個体がスイッチやボリュームに接触不良やガリがあります。
スイッチ類は分解して錆や汚れを落とし、接点に防錆剤とグリスを塗布し組み立て直します。
ボリューム類は印刷されたカーボン抵抗とブラシの間に汚れや削れたカスが堆積して起こります。
したがってこれらを除去するクリーニングを実施し改善を図ります。
これらはメンテナンス(修理)の一部に過ぎませんが、20年の経験から構築したノウハウを最大限に活かし、これからもオーナー様との会話を重視して、オーナー様がご満足いただけるサービスを提供して参ります。
山水電気(サンスイ・SANSUI)はもちろんですが、山水電気(サンスイ・SANSUI)以外でもメーカーサービスが終了してしまい、修理を受け付けが困難な製品などお悩みがございましたら是非ともご相談ください。