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Meister植竹のブログ

Meister植竹のブログ=Vol.17=

オーディオファンの皆さま。こんにちは。IDK Audioセンター長の植竹です。
植竹ブログ第17回目です。
2024年の最後のブログとなります、ご愛読ありがとうございました。
2025年もより一層興味深い内容で掲載してまいります。
オーディオファンの皆さま、良いお年をお迎えください。

”LIMITED”を冠した山水電気(サンスイ・SANSUI)アンプについて〈後編〉

本テーマの最終回となります。

■AU-α607LIMITED(1999年発売)■…ベースモデルはAU-α607MR
【ベースモデルからの変更点】
・パワーアンプの出力トランジスタをLAPTからMOS FET に変更→最大出力が90w×2から50w×2(8Ω)へ
・電源部は専用のトランスと電解コンデンサに変更
・金メッキ純銅インシュレーターを装着
・WBT製金メッキスピーカー端子を採用
・フロントパネル専用デザインで高品質な限定感を演出
【寸評】
607初の限定モデルにして、07シリーズ限定モデルの最終製品となりました。

いかがでしたでしょうか?
改めて振り返ってみると、Dシリーズでは回路を工夫し抜本的な音質改善にチャレンジしています。
それに対し、αシリーズでは回路より出力トランジスタであるMOS FETのベストな活用法を模索しているように見えます。加えて、Dシリーズで完成された回路の熟成が中心となっています。
後期になればなるほど手法が定番化していきました。
音質改善の手法は物理的な物量重視の傾向がみて取れ、特にAU-07AnniversaryはLAPTの最高音質を目指しました。
どれがベストということではなく、その時代のニーズに応えて最高音質のものを生み出そうとした、当時のエンジニア達の熱き想いが、最も濃く感じとることができるのが「LIMITED」を冠したモデルといえるでしょう。

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