Meister植竹のブログ=Vol.23=
オーディオファンの皆さま。こんにちは。IDK Audioセンター長の植竹です。
植竹ブログ第23回目です。
ハイレゾストリーミングのすすめ(研究編)〈後編〉
では、Vol.22から引き続き、4つ目の試みです。
4.オーディオ専用のLAN回線を増設する
通常LANの回線は1部屋1回線です。
Vol.22でご紹介した3.の『ノイズがオーディオ側に影響を与えているのではないか?』との考えに基づいて、最後はオーディオ専用のLAN回線を増設してみようという試みです。
ケーブルはオーディオ用(CAT6)の15mを使用、壁面の接続コネクタを無くしてONUのハブから直接ストリーマーにオス-オスで接続する専用回線です。
Wi-Fiルーターが接続されている既存の回線(CAT6A)と聴き比べです。
結果は…私には変化を感じ取ることができませんでした。
光アイソレーターを入れても同条件での音の変化はあまり感じられません。
専用回線といってもONUのハブから分岐しているだけですし、今回は純粋に双方の違いを確認するため他の回線は遮断したためノイズ源と思われるものはONUとWi-Fiルーターのみです。
これにより他回線からのノイズの流入がなくなり、どちらかというとLANケーブルの音質比較になってしまったかもしれません。
これらの結果からLANの通信環境が良好で通信に支障のないケーブルを使用しているのであれば、ここを変えても音はあまり変わらないと思われます。
ただ、今回の取組は趣味としての自己満足は得られました。
5.まとめ
これまでの結果から…
音質向上への近道はオーディオ側へのノイズ流入をいかに抑えられるかをテーマに取り組んだほうが良さそうです。
〈LANケーブル〉
ただし、通信品質は重要ですので信頼できるLAN通信環境の確保と通信に支障のないケーブルを選定することは重要です。
また、環境確認にはLANテスターを活用することをお薦めします。(自宅のONUから壁面コネクタへのLANケーブルが不良でした)
〈電源ノイズの低減〉
ONUもルーターもストリーマーもほとんどがスイッチング電源で動作しています。
このため、次のステップとしてストリーマーの電源もノイズの少ないものに変更すると、さらにステップアップできるかもしれません。
光アイソレーターはストリーマーの前に接続することで上流のノイズをシャットアウトできているようなので、この位置で使うことが最も経済的かと考えます。
今回の取組では音質変化があったアイテムですので、導入する価値はあるかもしれません。
最後に…
ここまで、4つの試みを進めてきましたが、新たな発見もあり有意義な取組みとなりました。
やはり『オーディオは電源が大切である』というのが、今回の改めての結論です。
皆さんも『これは!』という取組事例がございましたら、IDK Audioにお知らせいただければ幸いです。