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Meister植竹のブログ

Meister植竹のブログ=Vol.27=

オーディオファンの皆さま。
こんにちは。
山水電気(サンスイ・SANSUI)DNAを正統に継承するカスタマーセンターIDK Audio、センター長の植竹です。
植竹ブログ第27回目です。

音質の変化について(アンプ編)

アンプに音色はあるのか?
そもそも、ほとんどのアンプは単体での周波数特性はフラットで、特に80年代以降のトランジスタアンプは歪も人間が感知できる限界よりはるかに低く、音色は無いといえるかもしれません。
しかし、この周波数特性や歪のデータは固定抵抗負荷での話です。
実際のスピーカーは周波数によりインピーダンスが複雑に変化します。
この負荷インピーダンスの変動でアンプ内部は信号の流れ方や歪の発生に変化が生じ、これが音色の変化としてあらわれていると考えられます。
したがって、アンプはスピーカーに接続することで音色変化が出現すると考えられます。
部屋の改善とスピーカーのセッティングがほぼ納得できる状態になり、未だ改善点があると考えておられる方にお薦めしたいのは、アンプを換える前にTONEやイコライザーを活用することです。
おそらく、過去の評論の影響で「そんなものは邪道」と思ってらっしゃる方は多くおられると思います。
今なりに再考すると、過去の評論の本意は『オーディオ信号を最短ストレート接続にすることで機器や通過する回路が最少になり、機器側の本質があらわになり音質変化が少なくなるので、アンプを換える前にスピーカーのセッティングなど基本的にやることがありますよ』とビギナーに教えていたのではないでしょうか?
実際のメディア制作現場では、イコライジングは当然の工程ですし音質劣化があればそもそも商品になりません。
レコードはほぼフォノイコライザーの音を聴いています。
音の鮮度?を優先するあまり最短ストレート接続にこだわってもイメージどおりの音が出ないことはわりと多いものです。
そこで最後の調整とばかりにケーブルを変えて音の焦点を合わせようとする…
これでは「修行」です。
音楽鑑賞という原点に立ち返れば、自分がイメージする音で「心地よい音色」のほうが心も身体も癒されるはずです。
そこで有効なのが【TONEやイコライザー(グライコ/パライコ)】の活用です。
サンスイはこの辺りを良く理解していました。
サンスイのプリメインアンプの多くは「プロセッサー入出力」が備わり、これらの機器を接続する前提で設計されています。
システム全体のオーバーオールで音色をコントロールすることが可能ですので、この機能をうまく活用して『マイサウンド創り』にチャレンジしてみたらいかがでしょうか?

なお、対策の方法につきましては、ぜひIDK Audioまでお気軽にご相談ください。
(電話)0297-57-7637
お問合せフォーム

それでは、また次回お会いしましょう。