【技術解説】Meister植竹のブログ Vol.41/接点復活材について
オーディオファンの皆さま。
こんにちは。
山水電気(サンスイ・SANSUI)DNAを正統に継承するカスタマーセンターIDK Audio、センター長の植竹です。
(IDK Audioについて、詳しくはこちらをご覧ください)
植竹ブログ第41回目です。
接点復活材について
サンスイの製品も最終製品から四半世紀が経過し、ほとんどの個体のスイッチやボリュームは接触不良により出力が不安定になっていたり、ガリが発生しています。
そこで接点復活剤の活用を検討される方がおられると思いますが、この接点復活剤は使用方法を間違えると、なかなか厄介なものであることをご理解いただきたく、今回は解説してゆきたいと思います。
接点復活材の成分は
①油(接点保護)
②溶剤(汚れ落とし)
③その他
となっている場合が多いかと思います。
①と②が主な成分となり、各社配合比率を変えて製品の特長を出しています。
②の溶剤で汚れを落として①で保護するというのが接点復活剤の基本的なしくみです。
ここまで書いてお気づきの方は既におられると思いますが、ほとんどが①の油であるという点です。
②は時間とともに蒸発してしまいますし、溶剤は金属スケールや油汚れの洗浄には効果的ですが、錆の除去にはあまり効果が期待できません。
そこで③のその他の部分で各社なんらかの工夫をしていると考えられます。
接点復活材の商品によっては樹脂部品へ攻撃をするものもあり、①と③が関係していると思われます。
私たちは日常的に入出力端子の樹脂ボディがボロボロに砕けてしまう現象やフロントパネル裏側の樹脂部品が外れてしまう現象を何度も見ています。
そういった個体は決まって大量の接点復活剤が付着残留しています。
したがって、接点復活剤はまずは油であるということを理解して大量に吹きかけても多くの場合2次被害を招いてしまうということを理解する必要があります。
またアンプのツマミを外してフロントパネルの穴からスイッチめがけて噴射しても100%接点には届くことはありません。
IDK Audioでも接点復活剤は使用していますが、スイッチは分解して接点の汚れやサビを除去した後に超音波洗浄を行い、科学的な防錆処理を施し、フッ素系グリスを塗布して組み直しています。
ボリュームは同心円上に印刷されたカーボンとブラシとの間に異物が挟まってガリになることが多いため、専用の洗浄剤で内部を洗い、その後オイルを充填することでガリを改善させていますので、ぜひ私どもプロにお任せいただけたらと考えます。
それでは、また次回お会いしましょう。
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