Meister植竹のブログ Vol.31/音の3大要素について 第1回:音の大きさ
オーディオファンの皆さま。
こんにちは。
山水電気(サンスイ・SANSUI)DNAを正統に継承するカスタマーセンターIDK Audio、センター長の植竹です。
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植竹ブログ第31回目です。
音の3大要素について 第1回:音の大きさ
音の3大要素は「音の大きさ・音の高さ・音色」といわれています。
今回はオーディオ的な観点でこれらについてお話しさせていただきます。
第1回は「音の大きさ」です。
音の大きさ(loudness)
音の大きさは音圧で表します。
「等ラウドネス曲線=フレッチャー・マンソン曲線(2003年からは規格が変更されISO226国際規格化されました)」をご存知の方も多いかと思います。
ここで難しくするつもりはないのでご安心ください。
簡単に言いうと、人の耳は独特の周波数特性をもっています。
またこの周波数特性は、音圧によって大きく変化してしまいます。
さらに、複数人のデータを平均化して示したものが先ほどの「等ラウドネス曲線」ですが、これは年齢や個人差によっても変化します。
つまり、人はある程度の音圧がなければ、たとえオーディオシステムが正しく再生していても、それを「正しい音」として判断できないということです。
したがって、オーディオにおいて「音圧調整」=「ボリューム調整」はきわめて重要なことになります。
音圧が低いと低音と高音が聴こえにくくなります。
これを補うのが「ラウドネス機能」です。
アンプのこのスイッチをONにすると聴こえにくかった低音と高音を補ってくれます。
今度は音圧が高すぎると、細かい音が聴こえなくなってしまいます。
最大の問題は、音圧は「生活環境によって限度がある」ということです。
音圧に気にせず楽しめる方は幸せですが、ほとんどの方は我慢して今の音圧で聴かざる得ないのではないでしょうか?
これはどんなに良いシステムを導入しても、低い音圧で聴いている限り、音楽ソフトに録音された音楽を正しい音域で聴くことができないということです。
これを解決する手段には、先程の「ラウドネス機能」や「イコライザー」を積極的に活用することです。
音圧に気にせず音楽が聴くことができる環境をお持ちの愛好家の方には『そんなものは邪道だ!』と言われてしまうのも事実ですが、科学的な観点でいえば人の耳の特性を補うためにはこれらは「必要なものである」といえるでしょう。
サンスイはこれらのことに早くから気づいており、1999年の終売までサンスイのアンプには「プロセッサー機能」を搭載しておりました。
それでは、また次回お会いしましょう。
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