【モデル解説】Meister植竹のブログ Vol.56/サンスイアンプ|時代と変遷〈AU-9500〉
オーディオファンの皆さま。
こんにちは。
山水電気(サンスイ・SANSUI)DNAを正統に継承するカスタマーセンターIDK Audio、センター長の植竹です。
(IDK Audioについて、詳しくはこちらをご覧ください)
植竹ブログ第56回目です。
〈Part4〉大ヒット!|AU-9500
(1972年発売/¥135,000)
この年の大学初任給は53,000円。
所得倍増計画から12年。
この間に大学初任給は4倍になりました。
これらの経済状況と雰囲気に支えられ、多くの愛好家が夢とロマンを胸に、頑張ってAU-9500を購入されたと考えられます。
市場の残存数は比較的多く、IDK Audioでも修理を日常的にお受けしている機種です。
また、長期保管在庫品で数台、買取り品で数台とオーバーホールして試聴する機会が多い機種でもあります。
特徴は全幅が500mmと大きめで昔のコンソールステレオのイメージに近いものがあります。
重量23.3kg、最高出力が75W+75W(8Ω)、歪率0.1%という当時としては驚異的なスペックでした。
そこから出てくる音は、これらのスペックとは裏腹に、実に女性的で繊細でしなやかなものです。
キースジャレットのザ・ケルン・コンサートは有名ですが、AU-9500で聴くと、ピアノのタッチが明確で音が消えるまでがとても美しく、歴代サンスイアンプではナンバーワンの繊細なサウンドだと思います。
この時代は、まだスピーカーの特性を活かした音づくりのため、重いウーハーを搭載した低感度のスピーカーとは相性があまり良くないという裏返しはありますが、この傾向の音は当時のホーンスピーカーと組み合わせると艶やかさが付加され、音楽をより楽しめる音になるはずです。
この魅力的な音とトランジスタという当時最先端の素子を使ったアンプとして、販売は好調だったと想像できます。
次回は、『〈Part5〉オールドサンスイ後期のモデル|AU-11000』です。
それでは、また次回お会いしましょう。
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