第169回社会保障審議会医療保険部会の開催
第169回社会保障審議会医療保険部会
2023年10月27日に開催されました。
【令和6年度診療報酬改定に向けた基本認識、基本的視点、具体的方向性について】
(基本認識について)
●物価高騰・賃金上昇、経営の状況、人材確保の必要性、患者負担・保険料負担の影響を踏まえた対応
●全世代型社会保障の実現や、医療・介護・障害福祉サービスの連携強化、新興感染症等への対応など医療を取り巻く課題への対応
●医療DXやイノベーションの推進等による質の高い医療の実現
●社会保障制度の安定性・持続可能性の確保、経済・財政との調和
(基本的視点について)
●視点1:現下の雇用情勢を踏まえた人材確保・改革の推進…重点課題
●視点2:ポスト2025を見据えた地域包括ケアシステムの深化・推進や医療DXを含めた医療機能の分化・強化、連携の推進
●視点3:安心・安全で質の高い医療の推進
●視点4:効率化・適正化を通じた医療保険制度の安定性・持続可能性の向上
(具体的方向性について)
●上記4つの視点に対して、それぞれ考えられる具体的方向性の例を明示
【国民健康保険の保険料(税)の賦課(課税)限度額について】
●令和5年度と同じ割合の世帯が、令和6年度においても賦課限度額到達世帯に該当するよう、医療分の賦課限度額を「2万円」(後期支援金等分+2万円)引き上げる案を明示
【医療費における保険給付率と患者負担率のバランス等の定期的な見える化について】
以下の分析内容を、医療保険部会にて年1回報告しホームページでも公開する
●医療費の財源構造
●医療保険制度の比較
●実行給付率の推移と要因分析
●生涯医療費
【オンライン資格確認について】
●導入状況
・保険医療機関・薬局全体:準備完了施設数209,555(91.3%)、運用開始施設数203,144(88.5%)
・義務化対象施設 :準備完了施設数204,228(97.5%)、運用開始施設数198,386(94.8%)
●利用状況
・運用開始施設における資格確認の利用件数(令和5年9月時点):7,363,494(現行の保険証は154,612,769)
●「マイナ保険証、1度は使ってみませんか」キャンペーンの実施状況
・医療機関等を通じたアプローチと被保険者へのアプローチの取組状況を報告
●本来の負担割合等と表示が異なる事案への対応について
・「オンライン資格確認結果と保険証の負担割合等の相違への対応」「オンライン資格確認結果とレセプトコンピュータの表示の相違に係る対応」を報告