【モデル解説】Meister植竹のブログ Vol.58/サンスイアンプ|時代と変遷〈AU-707〉
オーディオファンの皆さま。
こんにちは。
山水電気(サンスイ・SANSUI)DNAを正統に継承するカスタマーセンターIDK Audio、センター長の植竹です。
(IDK Audioについて、詳しくはこちらをご覧ください)
植竹ブログ第58回目です。
〈Part6〉DCアンプの初期モデル|AU-707
(1976年発売/¥93,800)
音楽の低域限界まで応答性を高めるためには、直流域まで位相特性を劣化させない必要があるとされ、劣化の原因となるカップリングコンデンサを取り除いたDCアンプが登場します。
AU-707はサンスイDCアンプ初号機です。
DCアンプは動作が安定するまではDC(直流)がスピーカー端子に出力されてしまいますので、スピーカー保護リレーが必需品となりました。
この時代はDC化したとはいえ、他の製品からのDC流入の可能性もあり、それを想定したCapacitor Coupled(DCカット)とDirect入力が選べるようになっていました。
また、プリアンプとパワーアンプの切り離しが可能で、プリアンプとしてもパワーアンプとしても使用可能という便利な機能がありました。
出力トランジスタは、まだオールドサンスイと同じTO-3(金属パッケージ)です。
歪率はAU-9500の1/10になり、周波数特性は100kHzまでフラット。
この時代はアンプの進化は止まりません。
音質はAU-11000と比較すると低域の再現性に優れ、男性的な力強さはそのままワイドレンジになり、繊細さも感じられる現代的な音に近づいています。
ただ後の樹脂パッケージになった出力トランジスタとは違い、TO-3の出力トランジスタは独特の温度感がたまらない魅力でもあります。
次回は、『〈Part7〉ダイアモンド差動回路の発明|AU-D907』です。
それでは、また次回お会いしましょう。
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