医療DX推進本部 第2回会合の開催
令和5年6月2日9:15~9:30(閣議後)に医療DX推進本部の第2回会合が開催されました。 第3回医療DX推進本部幹事会で決定された「医療DXの推進に関する工程表(案)」が正式に取りまとめられました。
【第3回医療DX推進本部幹事会資料】 https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/iryou_dx_suishin/dai2/gijisidai.html
〈具体的な施策及び到達点〉は以下のとおりです。 (1)マイナンバーカードと健康保険証の一体化の加速等 ●令和6年秋に現行健康保険証を廃止し「マイナ保険証」に一本化する内容を含む、改正マイナンバー法(関連法を含む)が、令和5年6月2日の参議院本会議で可決、成立済 (2)全国医療情報プラットフォームの構築 ●オンライン資格確認等システムを拡充し、保険・医療・介護の情報を共有可能とする ①電子処方箋・電子カルテ情報共有サービス(仮称) 電子処方箋は令和7年3月までに概ね全ての医療機関・薬局への導入を目指す 電子カルテ情報共有サービス(仮称)は令和5年度中に仕様の確定と調達を実施、令和6年度中に電子カルテ情報の標準化を実現した医療機関等から順次運用を開始する ②自治体、介護事業所等とも、必要な情報を安全に共有できる仕組みの構築 「公費負担医療費助成」「地方単独医療費助成」「予防接種」「母子保健情報」「介護」「自治体検診」「感染症届出」等の情報共有を行う 自治体への「診断書」(順次、対象文書を拡大)等の電子提出を可能とする ③医療等情報の二次利用 薬事承認申請への利活用を含めた「仮名加工医療情報」の創出する (3)電子カルテ情報の標準化等 ①電子カルテ情報の標準化等 文書6情報(「診療情報提供書」「退院時サマリー」「健康診断結果報告書」「傷病名」「アレルギー情報」「感染症情報」「薬剤禁忌情報」「検査情報(救急及び生活習慣病)」「処方情報」)の共有から開始し、順次対象となる情報の範囲を拡大する 薬局側との情報共有について今後検討する ②標準型電子カルテ 標準規格に準拠したクラウドベースの電子カルテ(標準型電子カルテ)を整備 令和5年度に必要な調査研究を実施、令和6年度中に開発着手、遅くとも令和12年度には概ね全ての医療機関への導入を目指す 医療機関等システムの閉域ネットワークの見直し等により、コスト縮減も踏まえてモダンシステムへの刷新を図る (4)診療報酬改定DX ●診療報酬改定の施行時期の後ろ倒しに関して、中央社会保険医療協議会の議論を踏まえて検討する (5)医療DXの実施主体 ●レセプト収集・分析や、オンライン資格確認等システムの基盤の開発等の経験やノウハウを活かす生かす観点から、社会保険診療報酬支払基金を抜本的に改組し医療DXに関するシステムの開発・運営主体の母体とする